子供の集中力が続かないわけ
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人間というのは、集中力が30分しか続かないモノだという。
一説には33分などといわれているが、とにかく、集中力は30分で一旦切れる。
なので集中して何か作業や行動をする場合、30分単位でできるように、作業を区切ると良い。
ところが最近の子供の場合は、10分もじっとできない事も多い。
学習障害の気(け)がある子供の場合は、椅子に座っていたとしてもしきりに体を動かしていたりする。
居眠りしている子供の方がまだましで、こういう子供は本当に落ち着きがない。
子供に落ち着きがない原因としては、食事に含まれる食物繊維不足と摂取している油の質などが上げられている。
たとえば、鶏などにもみがら(食物繊維)を抜いたエサを与えると、落ち着きがなくなり、鶏どうしのケンカが激しくなると言う。
食物繊維が不足した食事だと、食べた後に血糖値がドンと上がり、そしてそのあと血糖値がドンと下がる。
そうなるとすぐに腹が減ってイライラする。
血糖値が乱高下すると、膵臓に大きな負担をかけるので、将来、糖尿病などのリスクも高まる。
食物繊維があると食べたモノがゆっくり吸収されるので、血糖値の変動もゆっくりになるのだけれど、それがないから、ドーンと上がってドーンと下がる。
油の質が、学力にも響く?
そして脳の働きには、油の質も関係していると言われる。
我々が食べている食事中の油には、リノール酸などの「オメガ6」系統の油とEPAやDHAなどの「オメガ3」系統の油があるのだがDHAの原料となるEPAやアルファリノレン酸の量が問題だ。
DHAは頭に良い油だということはよく知られるようになったが、実は脳に含まれるリン脂質の多くがDHAで、脳はDHAでできているのだ。
脳というのは、食べるともとろけるように旨いが、それは脂肪の塊みたいな器官だからである。
なのでEPAやDHAなどが不足すると、脳の機能が低下してしまって、学力が伸びない。
またトランス脂肪酸も、大きな問題だ。
トランス脂肪酸を多く含むモノを食べると、アトピーなどの炎症が起きやすくなる。
炎症が起きやすくなり、また動脈硬化リスクも高まる。
これはどういう事かというと、血管の内側が腫れやすくなってしまうのだ。
脳も血管が集まった部分だから、当然勉強にも影響が出るものだと考えられている。
マーガリンやショートニングなどを使ったクッキーなど、こういったモノばかり食べていると、脳や心臓にも悪いので避けないといけない。
しかし生徒の食生活に関しては、塾ではどうしようもない。
賢くなるための食事法など、小冊子を用意して配るくらいしかできない。
学力を上げるには、そう言う知識も必要なので、一冊くらい本を読んで学んでおいた方が良い。