中学受験の生徒さんは、なぜ大事?
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中学受験指導とは、私立中学へ進学したい生徒を、志望校に合格させるための指導だ。
首都圏では、6年生の「8人に1人」程度が私立中学に進学するそうで、40人クラスなら、5人以上は中学受験するということになるらしい。
ただ、これは平均の話であって、東京や神奈川でも、教育に熱心な地域と、教育に無関心な地域がある。
というのも中学といえども、私立となると年間で最低120万円くらいの費用がかかる。
由緒ある名門校であれば、年間200万円もかかる場合もある。
しかも子供は一人とは限らないから、かなり裕福でないと私立には通わせられない。
子供が医者を目指しているのであれば、さらに医歯薬進学塾に通わせたりする場合もあるので、教育費はさらに増えるしね。
それだけの教育費をかけられる高所得者というのは、そんなにたくさんいないはずだ。
8人に1人が私立中学進学というのは、だからちょっと多すぎる感じだ。
しかし実は、私立中学に子供をやる家庭とは、祖父母が資産持ちだったり、自営で商売をしていたり、アパート経営などの資産所得があるといった「小金持ち」の家庭だ。
小金持ちの家庭の子供が私立中学受験をするなら、8人に1人くらいは居るかな?という感じがする。
さて一方、学習塾にとっては、中学受験コースの生徒さんは、非常に有り難い生徒さんになる。
というのも子供一人あたり、年間100万円以上の授業料を払えるご家庭だから、ちゃんとした中学受験の指導ができれば、塾にもそれなりの報酬を頂けるからだ。
一般の小学生だと、週2回(月10回)・90分授業で、1万5,000円前後の授業料だが、中学受験生だと、授業時間も通塾回数もそれなりに増えて、その2~3倍の授業料を頂ける。
つまり中受生1人 = 一般小学生3人分 ってことだね。
ただし中学受験生は、個人塾にとって「諸刃の剣」で、上手く指導できなければ塾の評判が大きく落ちかねない。
中学受験生の指導は、経験と知識、スキルが必要
個人経営の学習塾で有り難いのが中学受験生だ。
子供を私立中学に通わせようというご家庭は、比較的裕福な家庭が多くて、教育にも熱心であるため、一般の塾生よりもたくさんの報酬を支払ってくれる。
一般の小学生の生徒が週2回で3~4時間くらい通ってこられるのに対し、中学受験生の場合は週3回以上、10時間前後は塾で過ごしてくれる。
つまり一般の小学生の3倍くらいの授業料を、塾に払ってくれるわけだ。
なので中学受験生が4人居るだけで、一般の塾生10人分くらいの売り上げになってしまう。
これはホントに有り難い話だ。
ところが中学受験の指導ほど、難しいモノは無い。
というのも頭が良い子供だけが、中学受験をするわけじゃないからね。
特に一般の個人塾や小規模チェーン塾に、中学受験の指導を仰ぐ生徒というのは、それぞれ色んな事情を抱えている場合が多い。
何も問題が無ければ、中学受験の専門塾の方が、得体の知れない個人経営の塾よりは、良い指導をしてもらえそうだしね。
つまり一般の塾に中学受験指導を頼んでくる場合は、何らかの問題を抱えていて、たいていは勉強がうまくできない子供であることが多い。
そういう意味では、中学受験生が厄介な生徒になる可能性がある。
問題を抱えた中受生の扱いを失敗すると、悪いクチコミやバズが発生して、その後の塾の経営にも悪影響が出かねないのだ。、