育伸社の学力テストを月例テストとして利用できる
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中学受験生に対する月例テストは、生徒の学力を毎月測り、生徒本人や保護者に伝えるための有効なツールだ。
しかし毎月テストを作って実施できるのは、四谷大塚や日能研、サピックスなどの最大手中学受験専門塾くらいだ。
そのため個人塾や小規模チェーン塾で月例テストを実施しようと思うと、四谷大塚の提携塾になったり、日能研の月例テストに塾から申し込むことになる。
ただしこれでは、都合で受験日時に受験できない生徒も出てくる。
個別指導塾や個人塾の場合は、授業時間を自由に設定できたり変更できることが大きな利点なので、決まった日時でしか受験できないテストは、使いづらい。
そういう場合は、育伸社の学力テストを利用するという方法もある。
育伸社は塾用教材を作っている出版社の一つだが、独自の中学受験用のテキストと、それに沿った学力テストも作成・実施している。
育伸社の「受験型Bテスト」は、偏差値も出るし、志望校判定の合否の目安も出るため、中学受験指導にも利用できる。
育伸社のテストの特徴は、「答案用紙返送」か「塾採点・得点データのみ返送」の選択肢があって、塾採点の場合は割安の費用で受験できることだ。
四谷大塚や日能研の月例テストを外部受験すると、1回4,000円前後の費用がかかるが、育伸社の月例テストだと、おそらくその半額くらいだ。
しかもテストを実施する日時は、最終処理日までの4週間の間に、塾側で勝手に設定できるため、忙しい生徒さんの都合にも合わせられるし。
育伸社の塾用テストの実際
育伸社の学力テストは、塾の都合で実施できるテストだ。
テストを申し込むと、試験用紙と解答、テスト実施の要項、採点の目安、得点記入票などが塾宛で送られてくる。
テスト問題一式が届くと、テスト日時を決めて実施する。
育伸社のテストの場合は、4回くらい処理日があるので、その範囲で実施すれば良い。
また個別指導や対象の生徒が少ない場合は、個別に生徒に解かせればよい。
塾採点で申し込んだ場合は、塾で答案を採点して、受験者一覧と得点データと志望校データを返送する。
採点は採点の目安の冊子を見ながら点数をつけて、問題ごとに部分点を「得点記入票」に書き込んで、それを返送する。
塾のIDアカウントを設定すると、得点データ等もWebサイトから全部入力する事も出来るので、ネットで得点を入力すれば返送も必要が無い。
データ処理は一週間ごとに行われ、その結果を印刷したカラー帳票が塾に送られてくる。
下のようなモノだが、受験型Bテストで志望校を出すと、志望校の合格判定票も出力されて送ってくる。
月例テスト成績表の例(育伸社)
※育伸社HPより引用
余談だが、育伸社の通年教材は、教材本体に加えて、別冊テストが付いてくることが多い。
他の教材出版社の教材は、追加の問題集は別料金で、別に注文しないといけないのだが、育伸社の通年教材には、たいてい別冊テストが付いてくる。
それと同じように、学力テストにも別冊の実力強化問題がついてくるので、テスト結果が戻ってきたら、復習を兼ねて、この問題を宿題に出しても良いかもしれない。