流行っている塾は、ほとんど無い?
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学習塾を始めて見たモノの、なかなか生徒さんが集まらない。
チラシをまいても、問い合わせが一件でもあればいい方で、全くないようなことだってよくある。
残念ながら、それが学習塾の経営と言うものだ。
そして駅前で大きな看板をぴかぴか光らせている学習塾も、なかなかその経営はうまく行っていないようだ。
学習塾・成功の会のサイトによると、この会の主催者が近くの塾を観察してみたところ、ほとんどの塾が流行っていなかったという。
駅前にある塾を30くらい調べてみて、確実に流行っていそうだったのはたった2件だけ。
道理で毎年、どこかが撤退するわけである。
サービス業というのは、ハッキリ言うと、そんなに儲からないのだ。
サービス業は儲からない?
大学で経済学や経営学の授業を受けたことがあれば、サービス業があまり儲からない商売だという話は、一度や二度は聞いたことがあるだろう。
サービス業のコストというのは、実はほとんどが人件費で、固定費なのだ。
だから損益分岐点以上にお客を集めることが出来なければ、人件費を減らさざるを得ないが、そうなるとサービスの質が低下する。
サービスの質が低下すれば、当然のことながら客離れが起こるので、さらに収支が悪化するという悪循環が起こることになる。
これが製造業であれば、ヒマなときに在庫をたくさん作っておき、あとは従業員に休みでもくれてやればいいわけだ。
在庫コストも、田舎の倉庫ならかからないも同然だから、そんなに気にすることはない。
従業員を他の仕事先に派遣したり出向させるというてもある。
しかしサービス業というのは、そうは行かない。
お客さんが来たときのために、最低人数の従業員だけは、ずっと待機させておかなければならない。
経営者や経営者の身内が待機出来るくらいならまだしも、支店をいくつか出している場合は、そう言うことも出来ない。
学習塾の場合も、教える講師を待機させないといけないし、10人以上生徒がいないと損するような授業でもやらないといけない。
これで利益を上げようとしても、そう簡単にはいかないのは当然だろう。