続・学習塾のチラシが無くならないわけ
更新日:
学習塾の集客は、難しい。
理由は、一回チラシをまけば、すぐに売り上げが上がるというわけじゃないからだ。
集客は、集客コストより売り上げが上回るなら、やるべし!、、、というのが集客のプロの言い分だ。
飲食店が盛んにクーポン券をまくのも、餃子の王将が餃子のタダ券をバンバンまくのも、それがプラスになるからやっていることなのだ。
変な話、10万円のコストを使って集客して、10万1円の売り上げが上がれば、それでOKという世界だ。
大事なのは客数で、客数さえ増やせれば、お客が新しいお客を連れてきてくれる。
飲食店の場合は、友達連れ、家族連れ、というふうに、複数で利用する機会が多いから、とにかくまず客数を増やすことにこだわるわけである。
学習塾というのも似たような部分があって、友達が友達を連れてくる。
特に女の子の場合は、友達同士でやってくるし、やめるときも友達同士でやめていってしまう。
だから10万円単位でチラシをまいても、生徒が一人入ってきてくれれば十分にペイする。
生徒が一人入ったからといって、塾側が払うコストなんて、ほとんど増えないわけであるし、半年も通塾してくれれば、十分プラスになるわけだ。
学習塾・折り込みチラシのハードルの高さ。
ところが学習塾というのは、致命的な問題がある。
それは何年かすると塾を卒業して言ってしまうと言うことだ。
飲食店なら、年を取ったからと言ってやめていくことはない。
来なくなるのは、味がどうとか、接客がどうとか、あるいは単に引っ越しただけとか。
そういう事が原因だから、どっとお客が減るときには、たいてい店側に大きな理由がある。
しかしながら、学習塾というのは、毎年春になると、ドサッとお客さんが減ってしまう。
高校に進学すると、生徒は遠い学校まで通う。
クラブ活動をやってたりすると、自宅近くに戻ってくるともう9時前。
そんな状態で、通学沿線にある予備校と競合するわけだから、勝ち目なんてないと考えた方がいい。
学習塾のチラシは、だからはずせない。
必ず何人か集客出来ないと、丸損になってしまうのだ。