VDT症候群・テクノストレス眼症とは
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子供が陥りやすい依存症のゲーム依存症やスマホ依存症は、VDT症候群を引き起こす。
VDTとはVisual Display Terminalの略で、コンピュータのモニター・ディスプレイや、ゲーム機器やスマホの画面のことだ。
VDT症候群(VDT Syndrome)は、コンピュータのディスプレイや、スマホ画面を長時間続けることにより、目や体、心に支障をきたす病気で、「テクノストレス眼症」と言うこともある。
VDT症候群の症状としては、次のようなモノがある。
VDT症候群の症状
- 目に出る症状: ドライアイ、充血、視力低下、目の疲れ、など。
- 体に出る症状:首肩のこり、腰痛、背部痛、手指のしびれ、など。
- 心に出る症状:食欲減退、イライラする、不安感、抑うつ、など。
その結果、こういう症状が出るわけだが、どれも不快な症状だ。
そしてこの不快な症状を紛らわすため、またゲームをやったり、甘いモノを飲み食いしだすと、クロス・アディクション(依存症の同時発生)という悪循環に陥ってしまう。
疲れているにもかかわらず、インターネットやスマホが手放せず、止めたいのに止めれないという、板挟み状態に陥ってしまうわけだ。
目と身体を動かさないと、身体がガチガチに固まっていく
VDT症候群・テクノストレス眼症とは、パソコンのモニターやスマホを毎日、長時間使っていると起こる、様々な不快症状のことだ。
眼が疲れたり、肩こりがしたり、腰痛や背部痛が起こったり。
さらにイライラし出したり、不安を感じ始めたりする。
というのもパソコンのモニターや、スマホの小さな画面を凝視していると、身体がどんどん固まってしまうからだ。
パソコンの前にずっと座っていると、身体はほとんど動かさずに済むし、モニターは奥行きがないので、目も焦点をほとんど動かさずに済む。
動かさないと、身体が楽かというと、どうも、そういうわけでもないらしい。
というのも人間の眼や身体は、絶えず動いているのが常態で、動かさずにする方が難しいらしい。
つまり眼や身体を動かさずに細かな作業をずっと続けていると、身体はその体勢に適応するため、筋肉でガッチリ固めてしまうのだ。
これが習慣になると、首のコリも取れなくなり、腰痛や背部痛も取れなくなっていく。
全身がガチガチに固まってしまい、無理矢理動かそうとすると、張りや痛みが出てくるので、やる気もなくなって、ただ横になってるだけ。
そして横になっていても、スマホやゲーム機を手放せず、さらに体中がゴリゴリに固まっていく。
こうなると、周囲に対する注意も散漫になり、目の前の人間の声しか、耳に入らなくなる。
意識を前面に集中する癖が付いて、横や後ろにいる人の声が、聞こえなくなってしまうらしい。