子供が陥りやすい依存症・甘いモノ依存症
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依存症にもいろんなモノがあるが、学習塾の生徒が陥りやすいのが、甘み依存症(砂糖依存症)とゲーム依存症・スマホ依存症だろう。
甘みは脳の快感回路・報酬系を刺激する。
脳スキャンをかけた状態で、甘いモノを飲んでもらうと、中脳のVTA(腹側被蓋野)から、側座核(そくざかく)という部分に電気が走る。
側座核からはドーパミンが放出され、アドレナリンやノルアドレナリンと言った「やる気物質」が出てきて、不安やイライラなどが和らぐ。
それで「元気になった」とか、「癒やされた」という感覚が生まれる。
これが繰り返されることによって、「甘いもの=元気が出る」とか、「甘いもの=癒やされる」ということをパターン学習する。
特に果糖ブドウ糖液糖(異性化糖)は、すぐに吸収されて血糖値を上げ、実際に元気が出るので、脳が覚えやすい。
そして嫌なことがあったり、ムシャクシャすると、甘いモノを飲んで、憂さ晴らしをしようとする。
ところがだんだん耐性ができて、甘いモノの効果が長続きしなくなるので、次から次へと甘いモノを飲もうとする。
塾などでも、勉強が苦痛な生徒は、甘い物を持ち込んで隙を見て飲み食いしたり、自習時間も飲み食いしながら勉強しようとする。
子供が陥りやすい依存症・ゲーム依存症とスマホ依存症
勉強が苦痛な生徒は、甘いモノを飲み食いしながら勉強しようとする。
勉強することが苦痛なので、そうやって苦痛を和らげずにはいられないわけだ。
これが「甘み依存症」だ。
仕事をするとき、甘いコーヒーを飲みながらする人も、同じだろう。
甘い炭酸飲料は血糖値を急激に上げ、急性糖尿病を起こす危険性もあるので、とにかく注意する必要があるだろう。
缶入りコーヒーなども、必要以上に糖分が入っているので、甘いモノを飲む場合は、自分で砂糖を入れた方が無難だ。
一方、さらに深刻なのが、ゲーム依存症やスマホ依存症だ。
ゲーム依存症やスマホ依存症は、ゲームやスマホを手放せなくなる病気で、これが非常に厄介なモノだ。
というのも不覚にも、私も依存症になってしまって、なかなか抜け出せなくなってしまった。
在宅仕事が中心で、ガラケーしか持っていなかったため、塾の生徒がスマホを手放せないのが、全く理解出来なかったのだが、実際にハマってみると、これは大変だ私の場合、帰省時にネットが使えず、非常に不便な思いをしたので、インターネットだけできるように、スマホ端末とデータSIMを購入した。
ところが買っただけではつまらないので、退屈しのぎに「テトリス」や「ねこ集め」などのゲームを始めたら、止められなくなってしまった。
ヒドいときにはテトリスを延々、6時間くらいやっていたこともあった。
50過ぎたおじさんでさえ、こうなってしまうわけだから、子供がハマると大変だ。