月例テストは、親御さんと話す良い機会を作る
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月例テストというのは、生徒の学力をモニターするのに必須のツールであると同時に、親御さんと接触する大きなチャンスになる。
特に中学受験の場合、子供の成績は乱高下したりするので、そのたびに電話でいろいろ相談ができる。
ビジネスというのは、「接触頻度」というのが大事で、接触頻度が高ければ高いほど、信頼感が出てくるものだ。
これを「ザイオンス効果」(単純接触効果)と呼ぶが、これによって塾の先生は、子供のかかりつけのお医者さんのような位置になり、お客さんにいろんな提案もすることができる。
テストで学力を数値化することは、テストの点数で合否が決まる受験の世界においては、一番説得力がある。
ところがテストなどの資料を持たず、口先で「上手く行っている」と言うと、説得力がない。
特に男親はそう言うことでは納得しないから、生徒が退塾するきっかけになってしまう。
点数が悪くても、隠さないことが信頼につながる
中学受験の場合は、とにかくテストの点数が全てだ。
だから良くも悪くも点数は隠さずに、それを元に話をするのが原則だ。
生徒が毎月のテストでどのくらい点数が取れるのか、それを毎月モニターしつつ、親御さんと一緒に考えるというポジションが大事だ。
塾講師がお客さんである親御さんと対立するポジションに位置を取ったらケンカになる。
パネルを見ながら議論するパネルディスカッションというのがあるが、同じ方向に向いて問題解決を図るというのが、一番楽な営業方法であるし、経営者も楽になる。
また成績が落ちて、それで転塾されても、講師とのトラブルが原因ではなくテストの成績が原因だから、仕方がない。
生徒にとって一番良い方法が転塾なら、それを進めてあげるのも、塾の仕事だ。
小さな学習塾は、口コミが一番大事だから、生徒のためを考えるという姿勢でないとね。