口コミは、ブランドと同じ効果を持つ。
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学習塾などのサービス業は、口コミによる集客が効果的だという。
友達の紹介で、とか、知り合いの親から話を聞いた、、ということで、塾にやってくる人というのは非常に多い。
口コミというのは、ある意味ブランドと共通する部分がある。
ブランドというのは、見栄などの効果もあるが、品質保証の役割も持っている。
エルメスのバッグなら、エルメスのバッグなりの品質とセンス。
グッチの財布なら、グッチの財布なりの品質とセンス。
良いか悪いかというのは趣味だけれど、とにかく何らかの、品質保証になっているわけだ。
口コミに効果があるというのは、知り合いによってそう言う風なある種の安心感を保証してくれるというわけだ。
モノやサービスを売っている人の言うことは、売りたいがためにあること無いことを言うから信用出来ないが、第三者の話であれば、多少なりとも客観性がある。
もちろん紹介することによって、紹介者に何らかの利益があるような場合も多いのだが。
人間は、分からないことが怖い
新しいサービスや商品を購入する際、最初の障害となるのが「未知のモノに対する恐怖」だ。
新しいことに興味を持つという「好奇心」と、未知のモノに対する恐怖というモノが人間の心の中の天秤にかかっている。
人間は、それによって行動したり行動しなかったりするわけだから、口コミによって「未知のモノへの恐怖」が取り除かれれば、行動するハードルは、かなり下がることになる。
学習塾に毎月2万円払っても、2万円分以上の価値があれば、ビジネスとしてはいいわけだ。
ところが入ってから、なんだかんだと請求が来て、2万円でいいと思っていたのが、3万円・4万円と支払わないといけない羽目になると、だまされた、、、ということになってしまう。
そう言う恐怖が学習塾には常につきまとう。
入る前は、「早稲田でも慶應でも入れますよ」などと、とんでもない勧誘を受けておだてられて、結局は聞いたことのないような学校にしか進学出来ない。
大学受験を経験した親御さんなら、そんな甘い言葉など全く信用しないだろうが、そう言う苦しい勉強したことがない親御さんは、そういう言葉になぜか平気で乗ってしまう。
そう言う経験をすると、今度は膾を吹くという状態になって、何でもかんでも疑いだして、、、ということになる。