予習シリーズは、カラーでキレイなテキスト
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予習シリーズは、中学受験大手「四谷大塚」の教材だ。
四谷大塚の教室以外でも、多くの提携塾でも使われ、予習シリーズの問題集以外にも、「予習シリーズ準拠」と銘打った塾用問題集がある。
たとえばエデュケーショナルネットワークの「私国立中受験新演習」シリーズなども、予習シリーズのカリキュラムを踏襲している。
他にもいくつか準拠問題集というのがあるが、そう言う意味でも、中学受験用教材の中心的存在だ。
メインは全ページカラーの「予習シリーズ」本体。
かなり良質で強い紙を使った立派な作りの本だ。
理科や社会などはカラー写真が満載で、非常に分かりやすい造りになっている。
授業内容が4ページ以上にわたって載っていて、さいごに確認問題が1ページだけある。
授業で教えて、最後に確認問題をやって終わり、という構成だ。
予習シリーズは、問題集が大問題
予習シリーズというのは、本体が非常に良くできているのだが、問題集が難しすぎるという欠点がある。
確認問題自体は簡単なのだが、「演習問題集」の問題は入試問題レベル。
この差が実はけっこう大きく、確認問題はできても演習問題はからっきしできないと言うことが起こる。
また算数の「1行問題集」は、算数の授業に対応しているのだが、問題量が多めで、一日ではできない。
1週分で4ページなのだが、けっこうハードで、得意な子供しかこなせない部分が多い。
四谷大塚以外の出版社から、「計算日記」など準拠問題集が出ている理由は、その辺のギャップを埋める目的もあるのだろう。
予習シリーズというのは、本体はよいのだが、生徒に実力をつけさせるのに工夫がいる問題集だというのは、覚えておいた方がよい。