ディスレクシアを抱えている生徒は、根気よく指導するしかない
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識字障害(ディスレクシア)があると、少し文字が読めないので本が読めない。
教科書は当然読めないし、参考書も読めない。
これはトレーニング不足に由来するものだけど、なかなかうまく解消することが出来ない。
変な話、文字などをゆっくりと読むことに脳が慣れてしまっている。
運動神経が悪いわけではないので機敏だが、文字の読み書きに時間がかかる。
そうして読み書きに時間がかかるために、ついつい気が散る。
問題を解くスピードも極端に遅くなるので、同じ時間勉強しても、普通の生徒よりはるかに勉強量が少なくなる。
出来る生徒の十分の一や百分の一しか勉強できないのだから、成績が低迷するのは当然の話だ。
いろんな問題を一問ずつ解かせる
ディスレクシアの子供の場合、とにかく基礎練習を徹底して繰り返す必要がある。
しかし練習量や練習スピードが足りないから、定着率もなかなか上がらない。
なので、常にすでにやった問題を繰り返して解かせる必要がある。
計算問題などは、いろんな問題を毎回1問ずつ解かせる。
足し算なら足し算ばかり、引き算なら引き算ばかり、ということをやっていると、いつの間にか計算が混じっていたりする。
足し算の筆算とかけ算の筆算が交じる子供もいる。
小数の概念が理解出来ていない子供もいる。
だから、それぞれ一問ずつ毎回解かせる。
8問くらいあれば十分だから、工夫して問題を作る。
中学生の場合は、『計算力トレーニング』という塾用教材があるので、計算に関してはそれで事足りるだろう。
識字障害があっても、やれば勉強は進む。
半年前は出来なかったことが、根気よくやっているといつの間にか出来ている。
識字障害による学力低迷は、基礎学力不足が原因だから、とにかく基礎学力を鍛えるトレーニングを欠かさないことだ。