オンデマンド出版の問題集
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中学受験といえば、関東では四谷大塚・日能研・サピックスということになる。
四谷大塚は「予習シリーズ」というシリーズが教材で、日能研は日能研で独自教材を作っている。
またサピックスも独自教材を作っているが、聞くところによると、練習用の問題集として、新小学問題集などを採用しているようだ。
この新小学問題集というのは、教育開発出版の中学受験用のテキストで、定番中の定番とも言える。
なので大手塾の中には、表紙だけ自分の塾オリジナルにしたものや、中身の配列だけを変えたスペシャルエディションの問題集を作って、それを教材として渡している場合もある。
理科や社会なども学年別ではなく、単元別に再編集されたものになっていたりして、一見分かりずらい場合もあるが、塾用教材に詳しい人がみると、「ああ新小学問題集だな」と分かる。
定評のある問題集・教材の表紙を変えたモノを作って生徒に配っているところはけっこう多く、私立の学校でも、かなり採用されている。
教材の出版社のサイトで「オンデマンド出版可」と書いてあれば、こういうコトが可能な教材だってコトだ。
新小学問題集(教育開発出版)はどうか?
オンデマンド出版などに使われる問題集は、学習塾にとって使いやすい問題集になっている。
特にこの新小学問題集は、コンパクトな冊子に、ギュッと問題が詰まっていることで有名だ。
問題のレベル的には、標準編でもやや高めで中学入試編(旧発展編)は難関私立中学にも対応出来るレベルだ。
ただ、要点などはまとめてあるだけで、予習シリーズのようなわかりやすさはみじんもない。
特に理科・社会はひどいので、カラー写真のたくさん載っているような教科書が別に必要になってくる。
あくまでも、他で勉強して、演習に使う問題集という位置づけが良いだろう。
理科社会は、中学受験用のものではないが、ピラミッドという別の問題集の方が、生徒の理解が進むかも知れない。
中位以下の学校を受験させる生徒であれば、理社はとにかく基本事項だけ学習させるべきだろう。